オペラを楽しむために必要なものは?
今日は旦那さんが講師を務めている、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部のアミーチ藤沢クラス アンサンブルコンサートに出かけてきました。
趣味でオペラを歌う方々に藤原歌劇団の歌手やピアニストがレッスンをするクラス。
でも、みなさん趣味とは思えない堂々たる歌いっぷり。そして、何より楽しそう!!
しっかり音楽にも集中して、感情移入までバッチリ!
と思ったところで、ふと考えました。
始めて観る人だって、音楽に乗せられれば感情移入して観れるんじゃないかしら?
そもそも、なぜオペラは難しいもの。わからないもの。と扱われるのでしょう。
説明が難しい
オペラの舞台には歌手のみならず、オーケストラ、バレエ、演出家、舞台美術、舞台美術衣装、照明…と数々の芸術が織り込まれています。なので総合芸術。
と、この話聞いただけで難しいと思う人いますよね。絶対。
でも、映画とか舞台とかミュージカルとかも、同じですよ。各分野のプロが集まって1つの作品を作る。
ただそれだけ。
外国語で歌われる
イタリア語の物が多いです。
ドイツ語、フランス語、ロシア語、英語、日本語…色々あります。
日本人は外国語に対する苦手意識が強いとは思いますが、これもまた映画と変わりません。日本で行われている大きな劇場での公演はほぼ全部に舞台脇に字幕が出ます。
英語わからなくても字幕付で洋画見るのと全く同じ感覚です。
ギリシャ神話や史実に基づいたお話が多い
私は歴史全般、本当に小さな時から苦手です。西洋史の教科書とか、どこ見てもカタカナばっかりで、どれが人の名前でどれが地名で…ってところから考えてました。
そんな私でもまだまだ若くてたくさんのオペラを観たこともなかった頃に、色々何の予備知識もなく観に行きました。
それでも話の内容わかりました!
史実に基づいてるんだヘェ〜。と、こっちが西洋史の入り口になったほうが私には入って行きやすかったかも…。
1つの物語として作品は出来てますから、字幕読みながら観てれば分からないことは何もない!
流石に自分が演奏する時はちゃんと勉強しますが、人に「勉強してから観に来て」とは、言ったこともないです。
音楽聴いても何だか分からない
確かに音楽とか絵画からその情感を汲み取れと言われても分からないですよ。
でも汲み取らなくて良いのだと思います。自分なりの解釈で感じれば良いのだと思います。
これもまた映画に置き換えてみます。
言葉があるから映画はみんなほぼ共通の認識になるのだと思います。言葉にBGMがプラスされて喜びや悲しみが倍増するように編集されてます。
!!!
それってオペラと一緒ですよね!!!
言葉に音楽が重なって感情を音楽が一緒に表現してくれる。。
それがオペラ。
他のクラシック音楽より遥かに分かりやすさでは有利じゃないですか!!
オペラを楽しむために必要なもの
オペラに対する興味と、足を踏み入れる勇気、それから分からないと心を閉じないで、開いておくこと。
それだけかなと思います。
演じているのは、貴族でも何でもなく、ただ本当の普通の人。ビールは高いから発泡酒が良いか悩んだり、焼き鳥屋さんが半額で喜んで食べに行く私でも歌ってます。
確かにオペラの初めは貴族や王族の娯楽だったかもしれませんが、その後一般の人も楽しめる娯楽と変化していますし、今の日本に貴族はいないので、誰でも楽しめる娯楽なのです。
そんな世界に足を踏み入れたアミーチクラスの皆さんが、本当に楽しそうに歌い演じていて、眩しかったです。
私も、自分が楽しむことにもっと貪欲になろう!と心フレッシュになったコンサートでした!